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100g未満のドローンならどこでも飛ばせる?

最近、インフルエンサーの間でも一般の方でも
 
手軽に空撮が楽しめる「小型ドローン」が人気になってますね。
 
 
特に「100g未満なら規制がないから自由に飛ばせる」という話を聞いたことが
 
ある方も多いのではないでしょうか?
 
 
しかし、ちょっと待ってください!本当にどこでも自由に飛行が可能になるのでしょうか?
 
そんなことないです!全てが自由というわけではないので注意してくださいね。
 
 
実は、100g未満のドローンにもちゃんとルールがあるんです。
 
今回は、そんな小型ドローンの規制について、分かりやすく解説していきます!

100g未満のドローンって何?

どんなのがあるの?

初めは基本的なところからドローンについて知っていきましょう!
100g未満のドローンとは、バッテリーを含む機体重量が100グラム未満の無人航空機のことです。
 
機体の総重量(バッテリー込み)=100g未満=航空法適用外
上記のようなイメージを持っておくと良いです。
 
代表的な機種として以下のようなものがあります:
• Holy Stone HS210(約21g)
• Ryze Tech Tello(約80g)
• SNAPTAIN H823H Plus(約27g)
•HOVERAir X1 Smart(約99g)
 
 
ここで注意したいのは以下二つ間違えないようにしてください!
HOVERAir X1 Smart → 約99g → 100g未満
=航空法対象外
 
HOVERAir X1 PRO & PROMAX → 約192g → 100g以上
=航空法対象
これは100g以上なんです!
 
上記の製品購入の際は重要なポイントですので気をつけてくださいね。
 

100g未満なら本当に自由?実際のルールを確認!

「100g未満なら自由」という認識、実は半分正解で半分間違いなんですよね。
 
確かに、航空法による厳しい規制は100g未満のドローンには適用されません。
でも、それ以外にも守るべきルールがたくさんあるんです。
 
【航空法以外の規制】
・小型無人機飛行禁止法
・都道府県や市町村の条例
・施設管理者による規制
・プライバシー保護に関する法律
・道路交通法
・民法(他人の土地の上空通過)
・港則法
 
つまり、100g未満だからといって「どこでも飛ばせる」わけではないということですね。
特に重要なのが「小型無人機飛行禁止法」になってきます。
この禁止法を守って飛行しないと罰金だったり逮捕されてしまうので注意してください!
 

小型無人機飛行禁止法って何?詳しく解説!

先ほど軽く触れた「小型無人機飛行禁止法」について、もう少し詳しく解説しますね!
この法律、ドローンユーザーなら絶対に知っておいてほしいです。
 
施行日は2016年4月7日に施行され、その後何度か改正されて現在になります。
正式名称は「重要施設の周辺地域の上空における小型無人機等の飛行の禁止に関する法律」。
かなり長い名前ですが、通称「ドローン規制法」や「小型無人機飛行禁止法」と呼ばれています。
 
 
 
対象となるこの法律でいう「小型無人機等」とは
飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船(無人のものに限る)
そして、 重量100グラム未満の無人航空機でその他空中で浮遊し、
飛行することができる機器、ただ無人のものに限ります。
 
【具体的な禁止区域リスト】
・国の重要施設:首相官邸、国会議事堂、最高裁判所、皇居、各省庁など
・外国公館等 :外国の大使館、領事館、国際機関の日本にある事務所
・防衛関係施設:防衛省、自衛隊施設
・空港    :空港法第2条第1項に規定する空港
・原子力事業所:原子力発電所、核燃料施設等
 
そして、これらの施設からおおむね300メートルの範囲も飛行禁止区域になります。
 
手続きを踏めば飛行可能?
一応、以下の手続きを踏めば飛行は可能とされています
1. 対象施設の管理者の同意を得る
2. 都道府県公安委員会への通報(実際は管轄警察署)
3. 所定の「小型無人機等飛行に関する通報書」を提出
 
ただ正直、一般の趣味ユーザーがこれらの手続きをするのは現実的ではないですよね!
特に首相官邸とか皇居とか、一般人が「ドローン飛ばしたいです」って言って許可もらえる可能性の方が低いですね。

飛ばしてはいけない場所?状況?

具体的にどんな場所で飛ばしてはいけないのでしょうか?
 
【絶対に飛行することがNGな場所】
・空港周辺(羽田、成田など大型空港の周辺)
・人が密集している場所(お祭り、コンサート会場など)
・私有地(許可なく他人の土地上空)
・学校、病院の敷地内
 
【条例で禁止されている可能性が高い場所】
・ 公園(多くの自治体で禁止)
・ 海水浴場
・ スキー場
・観光地
 
「知らなかった」では済まされないので、事前に確認することが大切になります。
 

安全に楽しむための基本ルール

楽しむためのポイント!

100g未満のドローンを安全に楽しむために、以下のポイントを押さえておきましょう!
飛行前のチェックは怠らないように行うようにしましょう!
1. 飛行予定地の条例確認
2. 天気予報のチェック(風速5m/s以上は避ける)
3. バッテリー残量の確認
4. 機体の動作確認
 
飛行中の注意点として、 目視範囲内での飛行を心がけをし、人や建物から適切な距離を保つようにしてください。そして100g未満は航空法が適用外ですが、航空法が適用される場合、風速5m/s未満の飛行に関してメーカーが国に風速5m/s以上で飛行しても問題ないですという許可を得ているものでないと飛行はできません。
100g未満のドローンであれば基本的に風速5m/s以上ある場合は風に耐えることが難しいですので風の強い日は飛ばさないようにしてください。
 

おすすめの飛行場所と練習方法

では、どこなら安全に飛ばせるのでしょうか?
 
初心者におすすめの場所としては、十分な広さがある場合は自宅の庭、ドローン練習場・飛行場、 河川敷も良いのですが管理者に確認後許可を得てから飛行するようにしてくださいね。 条例で禁止されていない場合は広い公園、人の少ない海岸などは基本的に飛ばしやすいです。
 
始めに行う練習のコツとしては最初は室内で基本操作を覚えるのがおすすめです!
ホバリング、前後左右の移動、回転など、基本動作を身につけてから屋外に挑戦すると良いですね。
 
また、YouTubeなどで操縦のコツアップしているYouTuberもいますので
実際に飛ばす前に、ドローンがどんな動きができるのか理解しておくと安心です。
 

もし違反してしまったら?罰則について!

「100g未満だから大丈夫」と思っていても、条例違反などで処罰される可能性があります。
考えられる罰則としては以下のような内容があります
・ 条例違反     :罰金(自治体により異なる)
・ドローン規制法違反:1年以下の懲役または50万円以下の罰金
・プライバシー侵害 :民事訴訟のリスク
・施設侵入     :警察による注意・指導
・事故時      :損害賠償責任
 
特に、重要施設周辺でのドローン飛行は重い処罰の対象になります。
撮影した映像が第三者の住宅の中、人の顔が鮮明にわかるものを
無断でSNSにアップしたりしてプライバシー侵害で訴えられる可能性もあります。
 

ルールを守って安全に楽しもう!

100g未満のドローンは確かに航空法の規制は緩いですが、それでも守るべきルールはたくさんあります。
 
今回覚えてほしいことは以下の通りです!
・100g未満でも「どこでも飛ばせる」わけではない
・各自治体の条例や施設のルールを確認する
・安全とマナーを最優先に考える
・分からないことがあれば事前に問い合わせる
 
ドローンを正しく使えば、楽しくてハマる趣味になります!
ルールを守って、安全に空撮を楽しんでくださいね。
 
ドローンを始める前に、お住まいの地域の最新情報を必ず確認してくださいね。